FUMBLE CHARGERS~勝てそうで勝てないチームのファンブログ~

勝てそうだけどなぜだか勝てない。そんなチャージャーズを応援するブログ。

トレーニングキャンプ1週目

レーニングキャンプまでにロスター情報をまとめたいと言い残したままトレキャン突入。そんな気はしていた。ここまでの内容をざっくりまとめ。

1.ステイリー新HCの守備システムが選手から好評

まぁ干されないためにも好意的なコメントしか言えないのでしょうがね笑。特にLB陣がイキイキしてそう。実際に機能するかは試合を見てみないとなんとも言えないですが、選手からの期待が高そうでいい傾向。

 

2. ドラフティの出来は上々

1巡OLスレーター:1stユニットとして練習。ボサやヌオースーなど先発EDGEのラッシュを捌く。全然ダメそうじゃなくて一安心。

2巡CBサミュエルjr:コーチ曰く飲み込みが早くて同じことを2回言わなくていいらしい。第3CBとしてのスナップ数が増加中。

3巡WRパルマー:第3WRとしての出番が増える。すでにNFLでやれそうなガタイの良さ。

7巡DBウェブ:INT2発で猛アピールも現在は怪我で離脱中。

この辺りの選手は適応が早そうで一安心。他の選手の名前はあまり聞かないけれど、プレシーズンでどれだけできるか楽しみなところ。

 

3.その他注目選手

WRタイロン•ジョンソン

5スター選手(高校のtop選手)だったが大学では目立った活躍ができずUDFAでNFL入り。チームを転々としたが昨シーズン中盤から輝きを見せる。キャンプでも目立って第3WRを確保しそうだったが現在は怪我で離脱中。

CBブランドン•ファシソン

ステイリーHCに名指しで褒められてたダークホース。3年前のUDFAで去年までは大ポカはしないものの堅実に1stダウンを更新されるマンだった。HCからの評価が高くそのまま先発を勝ち取るかと思われたが現在は怪我で離脱中。そんなんばっかりか!

QBジャスティン•ハーバート

なぜか紹介順が最後になったエースQB。昨年の新人MVP。今年はOCが代わって新しいオフェンスシステムを習得中。果たしてシーズンまでに習得できるのか、そして今年も活躍できるのか、期待と不安が半々のオフシーズン。

 

おまけ

Sダーウィン•ジェームズ

怪我しなかったらよし。

2021年 ドラフト総括

指名選手
1.   LT スレーター
2.   CB サミュエルJr
3a. WR パルマ
3b. TE マクキティ
4.   EDGE ランフ
5.   G/OT ハイメス (Jaimes)
6a. LB ニーマン
6b. RB ラウントリー
7.   S ウェブ

<総括>
 ドラフト前にはLTとCBに大きな穴があったが、1巡,2巡で評価の高い選手が指名でき穴を埋めることに成功。2巡までに大きなニーズがなくなったため、1つめの3巡指名ではBPAでWRパルマーを指名。2つ目の3巡で残りのニーズであったブロッキングTE(パスでもそれなりに活躍しそう)を指名。4巡以降ではデプスが足りていなかったポジションとスペシャルチームの補強を行った。
 個人的な予想ではGを3巡で取ると思っていたが5巡目まで指名せず。DETからFAで取ったGアボウシが先発としてそれなりに期待されているということであろう。

<指名の特徴>
 コーチ陣が刷新された影響があるかもしれないのでまとめてみた。

①サイズにはあまりこだわらない
 昨年のロスターは平均身長がリーグで最も高かったらしいが(188.5cm≒6-2)、指名したLTスレーター、CBサミュエルJr、EDGEランフ、G/OLヘイメスは身長、体重ともにアンダーサイズの選手。

②通算成績よりも誰相手にどれだけやれたかを重視。
 特に顕著だったのが3巡指名。QBが良くない、チーム戦術的に使われにくい、ケガ等の事情があったとはいえ一度も年間500ヤードを超えたことのないWRと最終年100ヤードほどのキャッチしかしていないTEを指名。どちらもシニアボウルに出ており高いレベルの中で良いパフォーマンスを見せていた。WRパルマーはシーズンのジョージア戦やアラバマ戦でも活躍。前述した通り1つ目の3巡はBPA色が強い指名だったためかなり②の要素が重視されていそう。

ジョージア大の選手を高く評価
 ステイリーHCが会見でジョージア大のTEマクキティ、Sウェブを指名した理由の一つにジョージア大のカービーHCの元でプロスタイルの戦術を学んでいることを挙げていた。確認できた限りでは大学名が指名理由に出てきたのはジョージア大のみ。プロへの移行に有利ということだと思うが彼らが一年目からどうチームに貢献するか注目したい。(去年まではノートルダム大からの指名が多かったが今年からお気に入り大学が変わるかもしれない。)

④コーチの意見が大きく反映されていそう
 これがこの記事を書いた理由。GMは変わっていないが去年までと傾向が違う気がしたため。元々ドラフトはGMの意向が大きそうだったが、ドラフト後にステイリーがドラフトした選手について細かく発言しているのを見るに今回はコーチの意見がしっかり反映されているように見えた。(私がリン前HCに興味がなかっただけかもしれませんが…)

これでドラフト関連の記事は一段落。トレーニングキャンプが始まる7月末までにロスター紹介ぐらいはやりたいところ。

2021年ドラフト4巡~7巡指名選手

気づくと更新が滞ってしまいドラフティー紹介が終わる気がしなかったため、一気に片づける作戦にシフト。勢い重視。

4巡13位(全体118位) EDGE  Chris Rumph II(デューク大)
6-3, 244lbs
 4巡で数が足りていなかったEDGEを補強。スピードとクイックネスでサックを奪うパスラッシャー(去年は11先発で8サック、12.5TFL)。一方で見た目からも線が細く、パワー不足でラン守備に課題がある。今季はボサの反対側のパスラッシュ要員としてヌオースーやファックレルと出場機会を争う。
 サイズ不足でアナリストによって評価が分かれた選手だが、何人ものOLBを一流レベルに育てたStaley HCが選んだ選手、という事実だけで期待が青天井。カタカナ表記はランフでいいのかな。


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5巡15位(全体159位) G/OT Brenden Jaimes(ネブラスカ大) 6-5, 298lbs
 LTの先発になった2017年途中から40試合連続で先発出場した鉄人。クイックネスとスピードはあるが、サイズとパワー不足している。ポジションは異なるが4巡のランフと特徴が似ている。大学では専らLTでの出場だったが、ドラフト後のStaleyHCの会見によるとG/OTとして複数ポジションをこなせる選手にしたい模様。今年はRGの先発争い兼OTの控えとして準備すると思われる。なお、ハイライトは5-7巡指名選手がまとまったものを貼り省エネを図る。


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6巡1位(全体159位) ILB Nick Niemann(アイオワ大) 6-3, 234lbs
 速いLB。パワーとパス守備が課題。昨季は8先発で77タックル。
ILBはマレーとトランクイルの両先発がいるため、今年は怪我人が出ない限りスペシャルチーム(ST)での出場がメインになると思われる。
 Staley HCが何かのインタビューで昨季はスペシャルチーム(ST)に適切な選手が出場していなかった、という旨の発言をしていてテコ入れを示唆していた。FAでTBのガンナーだったCBライアン・スミスを獲得していたが、おそらくこのニーマンが二の矢。根本的にSTをどうにかしないといけないという考えをHCが持っていることは良い傾向。

6巡14位(全体198位) RB Larry Rountree III(ミズーリ大)5-11, 211lbs
 去年の4巡RBケリーと身長と体重が全く同じ(5-11, 211lbs)でスピード感も似ている。ハイライトの編集次第ではあるが、強いて挙げるならRountree(ラウントリー)の方がカットで鋭く、タックルをかわす能力が高そう。一方でケリーの方はパワーで押し込むシーンが多かった。また、ラウントリーはブリッツピックがうまいらしい。

<余談>RBのデプスはエースのエクラーを筆頭に、控えにジャクソン、ケリー(去年の4巡)がおり、ドラフトで指名はないと思っていたがまさかの指名。怪我がちなジャクソンもしくは去年イマイチだったケリーに不満があっての指名だと考えられる。前述のとおりタイプとしてはケリーと似ているため、ケリーの地位が危うくなっている可能性が高い。RBは最終ロスターに3人しか残らないことが多いので、ジャクソン、ケリー、ラウントリーのロスター争いは今年のプレシーズンの注目ポイントになる。

7巡13位(全体241位) DB Mark Webb(ジョージア大)6-2, 207lbs
 WRとして入学し、1年目にDBにポジション変更した選手。主にBig Nickel(5人目のDBとしてOLBやNickel CBの位置にセットするS)として出場していた。そのためスナップ数は少なく、昨年は8試合中3試合の先発で21タックル、1インターセプト、1パスブレイクの成績。StaleyHCの会見によるとサイズがあり、様々なポジションが守れ、ジョージア大でプロスタイルの守備を学んでいる点を評価しているらしい。Sはデプスが薄いためロスターに残る可能性は高そうだが、今年はSTでの出場が主になると思われる。

2021年ドラフト3巡b指名 TE Tre’ McKitty

3巡34位(全体97位) TE Tre’ McKitty(ジョージア大)
 こちらもリーチ指名と言われましたが、GMが何の理由もなく指名するはずがないので、その理由を突き止めたいところです。意気揚々と成績を確認したところ昨年7試合で6キャッチしかしておらず絶望的な気分になりましたが(笑)、ハイライトを見て考えを改めました。この選手は本当に5巡や6巡相当の選手だったのかと。(6番の選手です)

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 高さもスピードもあっていい選手に見えます。ハイライトはFSU時代のもので、4年生の時にジョージア大に転校しましたが、怪我で出遅れ7試合で6キャッチ,108ヤード1TDの成績しか残せませんでした。これがmockの評価を落とした原因だと思われます。転校した先でQBとの練習を積めないとなかなか厳しいものがありますね。6キャッチしかしていないため、レシーバーのスピードを持つブロッキングTE、発展途上の選手と評されていました。
 チームはブロックが上手いTEを求めており、補填ピックとはいえ3巡で指名するのであればレシーバーとしても脅威となりうる選手を取りたいということでこの指名に至ったと思われます。ポテンシャルほど成績を残せていない発展途上の選手ですが、一年目は主にブロック+TEスクリーン要員として、二年目から本格的にパス攻撃でも活躍できるような選手になってもらえたら嬉しいです。ポテンシャルが高く楽しみな選手です。

(余談)リーチ指名があると「なんでこんな順位で指名したんだ!」「もっといい選手いただろー!」とmockやドラフト評価情報を元にストレスを抱えがちですが(笑)、ブログを書くために調べていると色々見えてくるものがあり、書くころには「こういう選択肢もあるよね」と一定の納得感が出てきますw ブログには精神安定効果もあるようです。

2021年ドラフト3巡a指名 WR Josh Palmer

 3巡14位(全体77位) WR Josh Palmer (テネシー大)
指名の瞬間「?」しか出なかった指名。理由は2つ。
①ニーズではない
 キーナン、マイキーのレギュラー陣に加えて昨年活躍したガイトン、ジョンソンの若手コンビ、さらには昨年のドラフト5巡、7巡でWRを指名しているため実績、デプスともに足りていた。
②選手特徴
 ドラフトを見ながら使用していたESPNのランキングではWR31位、全体183位の位置づけ。ハイライトを見ても特別デカいわけでも速いわけでもクイックネスがあるわけでもなかった。(PFFのランキングだけは指名順よりも評価が高く全体71位でしたが…)

そこで指名理由を考察してみた。(妄想込み)
①ニーズ
 色んな所で言われていたのはマイキーが来年FAだからであろうと。ただそれだけだと理由として弱い。そこで昨シーズンを振り返ると確かにハービーによってオフェンスは進んだが一発ロングパスの印象が強く、攻撃の継続性という点では苦戦する試合もあった。特に3rd downはキーナン頼みであり、キーナン離脱時やキーナンが抑えられると1stダウンの更新がままならなかった。ガイトン、ジョンソンはロング要因で線が細いため、3rd downに投げ込めるポゼッションレシーバーはニーズがあった。
②選手特徴
 派手さはないが、ボディコントロール、ポジション取り、腕を伸ばしてキャッチ(ディフェンスから遠いところで捕る)といった要素でタフな状況でもキャッチできる選手。50/50ボールのキャッチ率が高い。元々バスケで有名だったようで、それを考えるとこの特徴はしっくりくる。
 最大の問題は平均的な身体能力でNFLのCB相手に通用するかだが、ストークス(29位指名)とキャンベル(33位指名)という強力CBを要するジョージア大相手に72ヤード2TD, 9位指名されたアラバマ大のCBサーテインからも4Rec, 57ヤード1TDを決め、さらにSenier bowlのone-on-oneドリルでwin rate81%だったことから、NFLレベルでも十分通用する可能性はあるでしょう。

 (余談)ステイリーHCとパルマーの電話映像から、ステイリーHCがジョージア戦とアラバマ戦のプレー映像を見て惚れ込み、GMにこの選手が欲しいと直訴していたようです。上記のような考えがあったのかただピンときただけなのかはわかりませんが、GMから新HCへのプレゼントはこの指名だったのかもしれません。

2021年ドラフト2巡指名 CB Asante Samuel Jr

 2巡15位(全体47位) CB Asante Samuel Jr (フロリダ州立大, FSU)

1巡目でOTを指名し、先発が必要なポジションがCBのみとなっていましたが、運よく即戦力級のCBを獲得することができました。Samuel JrはPHIで大活躍したAsante Samuelの息子ということもあり注目度の高い選手でした。また、出身大学のFSUはダーウィン(LAC)やラムジー(LAR)という一流DBも輩出した名門です。

5'10" 180lbsと小柄ながらもスピードと俊敏性を併せ持ちます。同地区にHill(KC), Ruggs(LV), Hamler(DEN)と俊足系のWRが揃っているので、地区事情にもマッチした指名となりました。ハイライトのおすすめは1:07から始まるプレーです。こういったプレーはなかなかお目にかかれません。読みの鋭さから非凡なセンスを感じさせます。


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(余談)1,2巡のドラフトは文句なしで100点の出来です。ちょうど欲しいポジションでレベルの高い選手が1人だけ残っているというかなり運が良い指名が続きました。こういう指名をしてくれるとファンは開幕までいい気分に浸れます。

2021年ドラフト1巡指名 Rashawn Slater

 1巡13位 OT Rashawn Slater (Northwestern)

1巡指名でガッツポーズしたのはいつぶりか…(もしかしたら初めてかもしれない。)最大のニーズであるOT指名は本命でしたが、セウェルとスレーターの評価が高く13位での指名は諦めていました。ニーズとBPAが両立すると興奮しますね。

スレーターは腕の短さ(33 inch)が懸念される選手で、普段なら上位指名されないかGとして指名されることが多いのですが、大学時代に昨年2位指名のEDGEチェイス・ヤングを抑えた実績とPro dayでの成績で評価を上げました。腕が短い一流選手もいるのでチームはそこを気にしなかったのでしょう。サイズ以外はパワーもスピードもアジリティもあります(添付ツイート参照)。テクニックも今ドラフトNo.1とも言われていて、セウェルよりも高評価のmockもありました。ウチでOLが育たないこともあり成熟した選手を取れたのはとても大きいです。

 


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(余談)現地の1巡予想にはCB(ホーンやサーテイン)やWR(スミスやワドル)を挙げるものもありましたが、12位までに全員指名されていたのでスレーター指名はほとんどのChargersファンが納得するものだったことでしょう。インタビューから性格の良さが滲み出てましたね。