FUMBLE CHARGERS~勝てそうで勝てないチームのファンブログ~

勝てそうだけどなぜだか勝てない。そんなチャージャーズを応援するブログ。

ドラフト結果とチームの意図

ドラフトが終わったので久しぶりに投稿します。
初めにChargersのドラフトの感想を述べておくと「チームの意図が示されていてとても好き」です。

指名結果は下記の通りです。

1巡, 17位: Zion Johnson, G, Boston College
3巡, 79位: JT Woods, S, Baylor
4巡, 123位: Isaiah Spiller, RB, Texas A&M
5巡, 160位: Otito Ogbonnia, DT, UCLA
6巡a, 195位: Jamaree Salyer, G, Georgia
6巡b, 214位: Ja'Sir Taylor, CB, Wake Forest
7巡a, 236位: Deane Leonard, CB, Ole Miss
7巡b, 260位: Zander Horvath, FB, Purdue

1巡で最も大きなニーズであったOL、3巡で一見ニーズの低かったS、4巡で2番手RB候補の獲得、5巡以降で攻守ラインとCB、FBを補強しました。
個々の選手評価は詳しい方にお任せして、指名から汲み取れたチームのやりたいことをまとめると、
0. ハービーを守る
1. ランを出したい
2. ダーウィン・ジェームズを自由に動かしたい
3. ライン、DBのデプスを厚くする
となります。

 「ハービーを守る」は昨年のFA補強、ドラ1Slaterに続き2年連続でOLを一巡指名しており、最重要項目と言えます。
 「ランを出す」については、昨季リーグ屈指のパス攻撃を持っていたにも関わらず安定して勝てなかった理由としてランの弱さがありました。特にゴール前や3rd down 1などでの押し込みや終盤の時間消費がうまくいきませんでした。ここを1巡Gザイオン、4巡のRBスピラー、7巡のFBホーバスで補強し、より安定した試合運びができるチームになりたいということでしょう。
 「ダーウィンを自由に動かす」は特に事前情報としてはなかったのですが、ドラフト後の会見でStaleyが自ら3巡Sウッズの指名理由に挙げていたので明らかとなりました。スター選手であるダーウィンをBox内、もしくはスロットCBの位置につける機会を増やして、よりボールに絡ませたいようです。来季は1年目のようにアグレッシブに動き回るダーウィンが見れそうでとても楽しみです。
 「ラインとDBのデプス」についてはStaleyが常々「Line of scrimmage teamを目指す」「cover manは常に探している」と言っていました。本ドラフトはその方針がわかりやすく表れましたものと言えます(OL2, DL1, DB3の指名)。テレスコ就任以来ライン軽視の感が否めませんでしたが、Staley就任で方針がガラッと変わった印象です。ここ10年ライン戦で苦しんできたのでここは本当にポジれるポイントだと思います。(そしてStaleyは方針をわかりやすく発言してくれるのでファンとしてはとても助かります。)

 一方でFA前に「攻撃にスピードを持たせたい」ということも言っていましたが、これについては今のところ動きがみられていません。ドラフト後の会見でStaleyが「今のレシーバー陣に満足している」と言っていたことから優先順位はそこまで高くなかったのかなと思っています。ロスターを見るとダブルエースのキーナン、マイキーに続きパーマー、ガイトンも貢献度は十分です。

 繰り返しになりますが、私はこのドラフトを「チームの意図が見える」良いドラフトだったと思っています。
 巷のドラフト評価はそこそこといったところですが、ドラフト評価はいい評価のものだけ見て気分を上げ、悪い評価のものは的外れの粗悪品ぐらいに思っておくのが精神衛生上最善です。結局のところファンとしてはチームの中にいる人がした評価を信じるほかないですから。